「交流会で寄せられた介護者の声」
「親に対する暴言や、衣服脱着の際に乱暴にしてしまう。これはいいのだろうか?」
「介護について相談の場がない」
「介護を終えた後の自分がシングルでどうなるのか不安」
「親類が遠くて困ったときに助けてもらえない。共倒れにならないかといつも不安」
「介護におけるストレスの対処法が知りたい」
「介護が始まってから家族関係が悪化した」
「介護される親の心のケアをどこにお願いしたらよいのか。自分にはそんな余裕はない」
「今の介護サービスは限界ありすぎ。手続きも複雑すぎる(医療も)。時間が読めない、使いづらい。そもそも有料なのはおかしい」
「愚痴も言いにくいのは、介護を美化するムードが世間にあるから。深刻な実態をもっとわかってほしい」
「今の介護でよいのかと思うことが多々ある」
「一緒に介護している母が疲れているので休ませてあげたい」
「介護する相手との関わりについて悩む」
「介護をする相手に現実問題の説明や、理解を促すのが難しい」
「介護する相手が肉親だからこそのストレスがある」
「一緒に介護している家族と意見が合わない」
「デイケアに行くようになって少しずつ変わってきたが、もう少し社会との接点を持ってほしい」
「同じ子供なのに介護負担があまりに差があり、しかも大変さを理解されずますますストレスになる」
「最初はもう自分の人生がだめかと思ったが、最近は自分も介護職員だと思うと楽になった」
「介護を明るく前向きなものにしたい」
「男性介護者の声」
<長崎シングル介護を考える会 男性介護者さんアンケート>
注)アンケートにご協力いただいた方々の生の声を大切にしたいため、なるべくご記入されたままの表現にしております。
(介護者になられた簡単な経緯)
遠方で生活していたが、母親が独り暮らしになり、体調に不安があり、認知も進行し、3年前に実家に戻り同居を始めた。(60代)
同居の母親が脳梗塞で倒れ、要介護になったので。(50代)
未婚(離婚歴一回あり)及び親族・妹等疾病等により支援困難により、キーパーソンとして(シングル介護者として)の立場に至る。(50代)
(当会へ入会頂いた理由)
きっかけは長崎新聞の記事。
入会を決めたのは、雰囲気がとても良かったから。(40代)
(ご自身の介護の現状)
仕事しながら介護を行っている。(60代)
病院への付添、食材・食料品の購入など。(50代)
実母の日常生活全般=おもに調理・通院・移動介助・買い物・手続き事務代行・掃除等 同居による介護(50代)
(介護に関して困っていること)
認知症の理解ができていない。(60代)
失禁するので紙オムツをしているが、対策として不十分。居室にポータブルトイレを置くべきか、処理をどうするか。(50代)
不在時の転倒などのトラブルリスク(50代)
デイケア不参加傾向に対する利用に向けてのコミュニケーションと本人気持ちへの理解と受け入れとのバランス(50代)
(家事(日常生活)に関して困っていること)
食事をつくること。(60代)
調理・メニューなどの取り組みと所要時間の能力負担(50代)
衣類(女性もの)へのこまかい対応の限界(50代)
(仕事と介護の両立についての悩み、ご意見 等)
体力的にも精神的にもきつい時があること。(60代)
仕事中の急なリスク発生による休業しての対応が困難な場合が多い。(50代)
通院付き添いが平日のため、休日合わせが困難のため、非常勤に近い就業によるリスク(収入等)。(50代)
採用試験において、家族介護リスクがあると急な休業の可能性が高く、組織としては敬遠されることが現実であります。仕事優先という価値を持っていないと困るといわれたこともある次第です(医療福祉関連での面接時のことでした)。(50代)
(ご自身の将来(老後)についての考え、ご意見、または不安や悩み 等)
次の世代(実子・甥・姪)が1人もいないので、死んだ後の家や墓はどうなるか?同じ理由で、老後の不安もあります。(40代)
老いても、毎日仕事して生活を楽しみながら、仲間と元気に生きたいと思っている。(60代)
再婚しておらず、他親族の支援も困難と予想され、常勤就労による経済的収入安定も努力し、少しでも将来のリスクを軽減したいとは日々考えているが、
自分自身も仕事、介護、離婚、病気などリスクをかかえており、日夜苦悶している日々であります。世間的には自己責任と評価されるなか、少しづつでも良き方向へ進んで生きていければと、これまでの生きざまを振り返り、これからの希望を胸に、願って生きていきたいと考えております。(50代)
(その他、介護に関することについてご自由にお書きください)
介護保険制度の改正ごと厳しくなるであろう現実への準備と覚悟が必要になると感じています。(40代)
地域の皆さんと、お互いに助け合いながら楽しく介護がしたい。(60代)
***男性介護者のみなさん、ご協力ありがとうございました!